スプレッダー修理 溶接にて

先般、スプレッダーの根元片側が何らかの理由で破損しているので修理依頼が入りました。
これはZsparのスプレッダーになります。

根元の部分を、壊れていない反対側のスプレッダーの穴位置、厚みをもとに図面をおこして
アルミ板を溶接して復元しました。

これで今まで通りのセイリングができるようになります。

皆さん、
メンテナンスはしっかりおこなうようにお願いします。
目が届かないような場所は、お近くの業者さんに相談してチェックしてもらうようにしてください。
気づかないでそのまま乗って、海上で大事になる前に、事前にチェックをおこないましょう。

手間のかかる修理です。安くはありません。

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まさか、電蝕してませんか?しっかりメンテナンスをしましょう。

しっかりメンテナンスをしてますでしょうか。

なぜか修理、補修案件が多い今日この頃。
マスト、リギン、油圧関連、ラダー回りなど、コロナウイルスで乗ってないから大丈夫だろうというのが一番危険ですのでご注意を!

マスト、ブームなど、目視点検して、まずは変な曲がりをしていないか。クラック(ヒビ割れ)などはないか。
へこみなどはないか。をみてから乗艇してください。

またリギンも、曲がり、切れ、錆びなどなんか気になるよう点があれば、それは予兆だと察知して、新しくしてください。先日も片側のステーが切れたので片側だけ新しくしてほしいと言われましたが、このような場合は両方を交換することを必ず奨めます。それが一度も交換していないのではなおさらです。
特にステンレスボデーのターンバックルの場合は、かみつき回らないこともしばしばです。

またスプレッダーチップ部分によく保護の意味(セイルの保護など)で、ビニールテープを巻いて、ネジなどをぐるぐるにしている船が散見されます。そのままにしておくことで、写真用にアルミが電蝕・腐食しているケースがありますので注意してください。

クルーザースプレッダーチップ
リギンを外した写真
ディンギーのスプレッダーチップ

また、ターンバックルなども硬くて回らない。力任せに回してねじ山がバカになっているケースはありませんか?そういったときは。むやみに回さないように、即交換をお勧めします。

ネジ山がつぶれてしまっているボールスレッド

油圧関連も同じように、分解する前に一度電話で相談してからでも遅くありません。
早めにご相談をしてください。

マスト、リギン、油圧、金物関連はまずはお近くの業者に相談して判断してください。

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RODリギンも定期的に点検を推奨します!

春先で天候も不安定ですね。
まだ寒い日も続くので、シーズンインする前にまずはキッチリメンテナンスを推奨します。

RODの点検でカラーチェックがあります。

見えている部分以外のところで思わぬ落とし穴があります。
写真はその典型です。
ヘディングした箇所が割れていることがあります。

このヨットも進水後の7年経過したこともあり、2019年にマストを倒して全点検と言うことでRODを一式預かり点検したところ、割れていました。悪いところをカットして再ヘディングしましたが、駄目でした。新しいRODをつけることになりました。

2年前も33ftのD1が割れており交換しました。
その2年前は、D3-V2がクローズセイリング中にヘディングの首下から切れてマストが折れたこともありました。

ステー(リギン)が切れては、代償が大きいので事前点検をお奨めします。

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マスト 3本出荷準備中!!

先月からマストの製造に追われている日々が続いております。
ようやく来週後半に出荷の目途がたちました。

写真は来週出荷する為に並べた写真です。
左から33ft、32ft、33ftになります。

これは33ftの下からの写真です。

まだ、この後もマストの製造と、油圧の修理、パルピット、トランサムステップ、シーブボックス、バンググースネック、グースネック特注PINとかなり盛りだくさんで依頼を受けております。

順番に対応しておりますゆえ、何卒ご理解の程よろしくお願い致します。

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シーズン突入!!しかし、なんか調子が悪いなあ?必ずそこには原因があります!

皆様。
シーズン突入して、目一杯、セーリング&クルージングを計画していると思います。久しぶりに乗ろうと思ったときに、ステーが切れている!とか、ハリヤードが重たくて、上がらないとかありません?

そんなときは、こんな現象が船には起きています。
即座に交換したほうが、コストも時間も最小限に抑えることが出来ます。
今一度、そんな兆候がすこしでも感じたときは、お近くの業者にご相談ください。

シーブが重たいと感じたときは、
1、シーブ中央の軸部が楕円になっている
2、楕円になって、シーブが回っていないのでえぐれていく

同じシーブですが、傷が付いています。
深くえぐれたシーブ

ワイヤーがターミナルもしくは、スタット部で錆びているもしくは切れていませんか?

ステーが切れている!

1本が切れたら、破断強度は極度に落ちます。そうなると一度の負荷(プレッシャー)で全て切れます。例えば、タックをしたときなど!!!

1本だから大丈夫!は、ありません。すぐに全部切れます。両サイドの交換を推奨します。

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ティラーの修理依頼!レースに出る前には必ずチェックしてください!!

関東で恒例の5月後半にある大島レース。
31ftヨットのティラーの具合が悪いと言うことで確認しました。
ラダーヘッドとティラーを固定しているボルトの部分で、ティラーの穴が楕円になっているのを発見!というか、今までそんな状態で使っていただけで、もしかしていろんなところもなっているかも知れません。


レース前に不安があったため修理依頼を受けました。

レース1週間前に預かり、週中には修理して発送しました。
まずは、楕円の穴を修理。それから外側にダブリング。
これで安心してレースに参加できると思います!
まずはご安全に!!


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ターニングブロックの修理依頼あり!!

ジェノアのターニングブロックで使っているブロックの修理依頼を受けました。
抑えているピンを内側から削り、ピンをはずしました。

そのあと、シーブ製作です。
SUSのスリーブを流用して、回転がスムーズにしてあります。
75φxt20のシーブを作り、組み立てて完成です!

これでこのあとの修理・メンテナンスも簡単に、気持ちよくセーリングできますね!

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カーボンポール新規製作!!

先月、レース中にカーボンスピンポールが折れたとのことで新規製作依頼がありました。
35ftのボートで、60φのポールを4メートルで使っていたのでした。
ポールの2/3の位置マスト側付近で二つに綺麗に折れました。

今回は75φで製作です。
エンドにはFORESPARのエンドを使用しました。

皆様、スピンポールは万能でありません。
まさ、ジェネカー用に使ったりしていませんか?
構造が違うので、必ずどこかにひずみが来ていますので、充分注意してください。

75φカーボンポール

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ブームバング!復活させました!!

クルーザーで便利なブームバング(スプリング方式)を復活させました!
とてもシンプルで、長く利用できるタイプです!!
クルージングボートの方には最適です。

バング全体図

全長は1300mmから1550mmまで、段階的に調整可能です。
ストロークは180mm、PINサイズは10mmになります。

バングマスト側
バングブーム側

また、バング関連でよくあることは、
ガススプリング方式の場合、ブームとセイルの重量に耐え切れずに下がってきてしまうパターン。もしくは、内部のガススプリングが腐食(中で塩害によって)しており壊れているパターンのどちらかが言えます。

内部で腐食しています
この通り!接続部分もかなりの電蝕です

また、ブームキッカーで支えているのですが、上に押す力が強くてコネクター(グースネックの部分)で、アルミが削れていることも多く見られます。先日も交換されたお客様がおりました。

グースネック上部が押されて削れています!25ftです。

どちらも、弊社にて対応可能です。
スプリングがヘタッてしまっている方、一度相談してみてください。

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J/24FORESTAY ターンバックル仕様 大好評!!

J/24フォアステーのターンバックル仕様を作りました。
全日本選手権でも上位のチームには計測前に採用してもらいました。
計測の際に、ワールドでもストレスなく計測を受けることが出来たと評判も良かったです。
これでいつでもFORESTAY MAX8670mmで走ることが出来ます。

トグル正面。
チェーンプレートと微妙な関係なので、12mm(ピンから下)に削って調整しています。
調整幅は、約15mm程度あります。

クラスルール変更に伴い、計測寸法は変わらないのですが
フォアステーを調整できるようにターンバックルをつけてよいと言うことに変更になっています。
下記図面のように製作出来ますので、採用したいチームはご連絡ください。

クラスルールURLも下記に記しますので、あわせて参考にしてください。
https://www.j24class.org/wp-content/uploads/2010/11/Class-Rules-2017.pdf

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