油圧シリンダー メンテナンス

この頃、ドイツ製のシリンダーの修理が増えてきております。
写真のものはイタリア製の42ftのシリンダーになります。

内部を分解すると、シリンダー内部のピストンヘッドが変形しております。
どうも純正ではない形状と材料をつかっているような印象でした。

部品をドイツから取り寄せ、修理しました。
中から、ゴミがたくさん出てきました。

油圧シリンダーをお使いの皆様へ、
調子が悪くなったときは、すぐに業者へ相談してください。
自分で開けてみたり、こじってしまわないようにしてください。

定期的にオイル交換など推奨します。

一度も交換していないなど、心配な場合はシールの交換などもお奨めです。

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油圧ホーススエージマシーン導入のお知らせ

油圧ホースなどの需要が年々高まってきております。
もちろん、今までも対応できておりましたが、数年前にホースの金物のモデルチェンジにより
弊社既存のスエージマシンが対応不可になりました。

このままでは、油圧のホースが破損、金物がさびてしまって困ったという相談に対応できなくなることを懸念して、新しいスエージマシンを導入することにしました。
これで海外に依頼することなく、国内で対応可能となります。

レース艇はもちろん、サイズの大きいヨット、ボートには油圧シリンダー、バング、マストジャッキなどは不可欠な設備になっています。
メンテナンスなどございましたら、お近くの業者さんを通じてご相談いただければと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。

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まさか、電蝕してませんか?しっかりメンテナンスをしましょう。

しっかりメンテナンスをしてますでしょうか。

なぜか修理、補修案件が多い今日この頃。
マスト、リギン、油圧関連、ラダー回りなど、コロナウイルスで乗ってないから大丈夫だろうというのが一番危険ですのでご注意を!

マスト、ブームなど、目視点検して、まずは変な曲がりをしていないか。クラック(ヒビ割れ)などはないか。
へこみなどはないか。をみてから乗艇してください。

またリギンも、曲がり、切れ、錆びなどなんか気になるよう点があれば、それは予兆だと察知して、新しくしてください。先日も片側のステーが切れたので片側だけ新しくしてほしいと言われましたが、このような場合は両方を交換することを必ず奨めます。それが一度も交換していないのではなおさらです。
特にステンレスボデーのターンバックルの場合は、かみつき回らないこともしばしばです。

またスプレッダーチップ部分によく保護の意味(セイルの保護など)で、ビニールテープを巻いて、ネジなどをぐるぐるにしている船が散見されます。そのままにしておくことで、写真用にアルミが電蝕・腐食しているケースがありますので注意してください。

クルーザースプレッダーチップ
リギンを外した写真
ディンギーのスプレッダーチップ

また、ターンバックルなども硬くて回らない。力任せに回してねじ山がバカになっているケースはありませんか?そういったときは。むやみに回さないように、即交換をお勧めします。

ネジ山がつぶれてしまっているボールスレッド

油圧関連も同じように、分解する前に一度電話で相談してからでも遅くありません。
早めにご相談をしてください。

マスト、リギン、油圧、金物関連はまずはお近くの業者に相談して判断してください。

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RODリギンも定期的に点検を推奨します!

春先で天候も不安定ですね。
まだ寒い日も続くので、シーズンインする前にまずはキッチリメンテナンスを推奨します。

RODの点検でカラーチェックがあります。

見えている部分以外のところで思わぬ落とし穴があります。
写真はその典型です。
ヘディングした箇所が割れていることがあります。

このヨットも進水後の7年経過したこともあり、2019年にマストを倒して全点検と言うことでRODを一式預かり点検したところ、割れていました。悪いところをカットして再ヘディングしましたが、駄目でした。新しいRODをつけることになりました。

2年前も33ftのD1が割れており交換しました。
その2年前は、D3-V2がクローズセイリング中にヘディングの首下から切れてマストが折れたこともありました。

ステー(リギン)が切れては、代償が大きいので事前点検をお奨めします。

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マスト 3本出荷準備中!!

先月からマストの製造に追われている日々が続いております。
ようやく来週後半に出荷の目途がたちました。

写真は来週出荷する為に並べた写真です。
左から33ft、32ft、33ftになります。

これは33ftの下からの写真です。

まだ、この後もマストの製造と、油圧の修理、パルピット、トランサムステップ、シーブボックス、バンググースネック、グースネック特注PINとかなり盛りだくさんで依頼を受けております。

順番に対応しておりますゆえ、何卒ご理解の程よろしくお願い致します。

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34ftマスト積込風景!!

本日、34ftヨットマストを納品する為、10トンユニック車で積み込んでいる状況を撮影しました。

長尺マストを輸送するのは、とても大変です。
長いし、重いしで、簡単には輸送できないのが現状です。
また、道路交通法も厳しくなって来ているようで、輸送業者さんもコンプライアンス重視で、しっかり許可をとって運んでおります。

8月上旬、天気の良い南風が程よく吹くコンディションの中で、アッパーステーが切れてしまい今回のマストは折れました。
実は、リギンを進水当時から交換をされていなかった!ということでした。
既に25年経過していたのです。

今夏、稼動した時間は多かったと思います。
また、台風も例年以上に上陸し、各ハーバーでは被害も出ています。
可能であれば、マストにのぼり、リギン、ハリヤード、付属品のチェックをおこなってください。

また、2019年からは弊社取扱のOSブランドのリギン関連商品の値上がりするとデンマーク本社から連絡を受けました。
是非、この機会に一度リギンの交換などを検討・実施してみてはいかがでしょうか。

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シーズン突入!!しかし、なんか調子が悪いなあ?必ずそこには原因があります!

皆様。
シーズン突入して、目一杯、セーリング&クルージングを計画していると思います。久しぶりに乗ろうと思ったときに、ステーが切れている!とか、ハリヤードが重たくて、上がらないとかありません?

そんなときは、こんな現象が船には起きています。
即座に交換したほうが、コストも時間も最小限に抑えることが出来ます。
今一度、そんな兆候がすこしでも感じたときは、お近くの業者にご相談ください。

シーブが重たいと感じたときは、
1、シーブ中央の軸部が楕円になっている
2、楕円になって、シーブが回っていないのでえぐれていく

同じシーブですが、傷が付いています。
深くえぐれたシーブ

ワイヤーがターミナルもしくは、スタット部で錆びているもしくは切れていませんか?

ステーが切れている!

1本が切れたら、破断強度は極度に落ちます。そうなると一度の負荷(プレッシャー)で全て切れます。例えば、タックをしたときなど!!!

1本だから大丈夫!は、ありません。すぐに全部切れます。両サイドの交換を推奨します。

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ティラーの修理依頼!レースに出る前には必ずチェックしてください!!

関東で恒例の5月後半にある大島レース。
31ftヨットのティラーの具合が悪いと言うことで確認しました。
ラダーヘッドとティラーを固定しているボルトの部分で、ティラーの穴が楕円になっているのを発見!というか、今までそんな状態で使っていただけで、もしかしていろんなところもなっているかも知れません。


レース前に不安があったため修理依頼を受けました。

レース1週間前に預かり、週中には修理して発送しました。
まずは、楕円の穴を修理。それから外側にダブリング。
これで安心してレースに参加できると思います!
まずはご安全に!!


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ターニングブロックの修理依頼あり!!

ジェノアのターニングブロックで使っているブロックの修理依頼を受けました。
抑えているピンを内側から削り、ピンをはずしました。

そのあと、シーブ製作です。
SUSのスリーブを流用して、回転がスムーズにしてあります。
75φxt20のシーブを作り、組み立てて完成です!

これでこのあとの修理・メンテナンスも簡単に、気持ちよくセーリングできますね!

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ブームバング!復活させました!!

クルーザーで便利なブームバング(スプリング方式)を復活させました!
とてもシンプルで、長く利用できるタイプです!!
クルージングボートの方には最適です。

バング全体図

全長は1300mmから1550mmまで、段階的に調整可能です。
ストロークは180mm、PINサイズは10mmになります。

バングマスト側
バングブーム側

また、バング関連でよくあることは、
ガススプリング方式の場合、ブームとセイルの重量に耐え切れずに下がってきてしまうパターン。もしくは、内部のガススプリングが腐食(中で塩害によって)しており壊れているパターンのどちらかが言えます。

内部で腐食しています
この通り!接続部分もかなりの電蝕です

また、ブームキッカーで支えているのですが、上に押す力が強くてコネクター(グースネックの部分)で、アルミが削れていることも多く見られます。先日も交換されたお客様がおりました。

グースネック上部が押されて削れています!25ftです。

どちらも、弊社にて対応可能です。
スプリングがヘタッてしまっている方、一度相談してみてください。

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